おはようございます。吉田です。
天気予報どおり寒くなりましたね~。
さて、昨日のキャブレターについての補足です。
サイドリンクに改造すると速くなるのか?
そんな訳ありませんよね~(^^;

理由は簡単。
この写真は私達のツーリング風景です。
箱根かな?
以前にもお話したように私は走る事を目的にするツーリングには、あまり行きません。
なので、セッティングを目的にツーリングに行きます。(--;;
この写真ではタンクまで外して何かやってますが、サイドリンクの場合は基本的に、タンクを外さなくてもメインジェットの交換までできます。
もう一つの理由は、カッコいいからですかね(笑)
私の場合は全ての基本はカッコから入ります!あはははは~
あと、写真で解るようにヨシムラのヒートガードを付けておりましたが、これに付いてはちょっと悩みどころです。
確かにエンジンの熱でキャブレターのフロート内のガソリンが沸いてしまうのを防ぐ働きについては、評価するのですが、カタナの最大の問題である油温対策を考えるとかなりマイナスになります。
つまり、オイルクーラーのコアで温められた風がヘッドに当たり、キャブレター周辺を通って抜けていく構造なのにカーボンでできているヒートガードがあるために熱がこもってしまいます。
次回は取り外して何らかの対策を考えるべきだろうと考えております。
今日の一つ目のお話。
K&Nのパワーフィルターについてです。
かなりの確立で街乗りの方は付けてますよね?
私も付けておりました。
でも、メーカーの開発関係の方々とレースやツーリングに一緒にいると、様々な情報が入ってくるんですよね。
なぜ、フィルターを付けるのか?
ホコリやゴミが入るのを防ぐ為ですよね。
では、入ってしまったホコリはどうなるのか。
基本的に燃えてしまいます。
さすがに砂とかはよろしくないですが、ちゃんとリアタイヤからの巻き込みを防ぐプレートをキャブレターの後に付ければ、ほとんど砂を巻き込む事はありません。
K&Nのフィルターは低回転では良いのですが、全開で走っているとギュ~と縮んでくるんですよね。
なので、走る状況によって変わるからセッティングが解らなくなってきちゃうんです。
きちんと気を使って乗っていれば、ツーリングをメインにした直キャブ仕様で1万キロとか走ったエンジンを開けてみても綺麗なんですよ。
さすがに10万キロをノーメンテナンスで乗りたい方はちゃんとエアクリーナーボックスを付けて走った方がいいと思いますが・・・。
そういう方にはレーシングキャブレター自体をお勧めいたしません。
もう一つのお話はセッティングについて。
初めての方はキャブレターのセッティングマニュアルなんか見ても何の事かさっぱり解りませんよね(笑)
簡単に言うと、アクセルの開度によって担当しているジェットが違うだけなんです。
ちょっと簡単にTMRのセッティングについてお話しますね。
超初級編ですよ。
レースとか自分でセッティングできる人にとっては、常識内容ですから細かい事は書きませんよ。
まず、アクセルのグリップに白のマジックで線を書きます。
スロットルホルダーにもマーキングします。
これが、全閉状態です。
全開状態でも同じようにスロットルホルダーにマーキングします。
その真ん中にもマーキングします。
これで、全閉・真ん中・全開の状態がつかめましたね。
あとは、その領域で担当するジェットを交換していきます。
アクセルのツキの部分で大きく担当しているのはPS(パイロットスクリュー)。
PSはパイロットジェットとパイロットエアジェットで作られた混合気の量を調整するスクリューです。
この部分はFCRと構造が違うので注意してください。
FCRはエアスクリューで空気の量を調整する仕組みだったと思います。
中間域はニードル。
最初の頃はニードルの番数を変える事など考えずに、クリップの位置をずらすだけでセッティングしてください。
細かい事まで考えていると、解らなくなってセッティングが楽しくなくなっちゃいますよ。
メインジェットの穴にテーパー状の針が刺さってますよね。
クリップを上げれば、穴と針の隙間が狭くなるので、ガソリンは薄くなります。逆に下げれば隙間が沢山開くので、多くのガソリンが出るようになり濃くなります。
全開域ではメインジェットが担当します。
でもメインジェットを交換すると、ニードルのお話で解るように中間域でも影響がありますから、この辺りも考慮してください。
これを何回か繰り返していると、気持ちよく回るセッティングが見えてきますよ。
細かくお話をすればキリがないんですが、そこまでの事を考えていると、嫌になってきちゃいますから、最初の頃はこの3か所だけにして、どうしてもそれ以上のセッティングを出したい場合にはセッティングマニュアルの本を読んで勉強してください。
ここまでの内容が解るようでしたら、マニュアル本を読んでも、ジェットの担当域のグラフ図が理解できると思います。
その上で各ジェット類を揃えていってくださいね。
でも、ジェットって揃えると結構高いじゃないですか~。。。
それで、手を出してしまうのが、『デイトナ』のジェットセット。。。
私もそうでした。
4種類位が入っていて、これを買えば単品で買うより安いかな~と。
セッティングを出したいなら、とりあえず全部捨ててください(--;
何故かというと、同じ160番でもデイトナのは純正に直すと162.5~165番の穴径なんです。
これでセッティングの迷宮に迷い込んだ人が何人いたことか。。。
私もメーカーの友人に聞いて迷宮を脱出した一人でした。
TMRの場合はポン付けでも走れます。
基本的には、2.5~5番位の幅でメインジェットを持っていれば、1年中気持ちよく走れるはずです。
実はほとんどメンテナンスフリーなんですね。
CRスぺシェルとは大分違いますね(^^;
でも、必ず注意していただきたいのは、エンジンそのものが調子が良いことが条件です。
レーシングキャブレターの場合はこれが大前提です。
調子を崩したエンジンに高性能キャブレターを付けてもダメです。
いつまでもセッティングが出ない方は、エンジンのオーバーホールを先に考えなくてはいけない状態かもしれませんよ!
セッティングが出せるようになってくると、本当にバイクって楽しい乗り物だと実感できますから、頑張ってくださいね~!!
TMRはハイパーノズルなので、ピュ~~~って鳴くんですよね。
あの直キャブの吸気音はたまりませんよ。オタクですね~(笑)
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2008/11/19(水) 08:38 |
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