こんにちは。吉田です。
ゴールデンウィークの中休みは中途半端で大した仕事になりませんよね(=_=)
営業時代なら迷わず有給を取るんですけど、サラリーマンの私は今月の入社式に出席です。
保険会社って、毎月入社式があるんですよね(^^;
1年後に一人でも多く生き残ってくれる事を祈ります。
さて、日曜日から慣らし運転を始めたってお伝えしましたけど、昼からは吉田ガレージにて作業をしました。
Qちゃんは、自分のカタナのフォークオイル調整をしました。

ちょうどお昼になったので、焼きそば大会を始めた頃にスギちゃんも到着。
到着するなり、鉄板番長に就任。

ノンアルコールビールと共に焼きそばを食べながら、みんなで『今日はどこまで作業する?』とかって和やかな雰囲気。

この時点ではね・・・。
運ばれてきたJ CLASSIC。

アサクサさんのボロバイクの3倍は価値がありそうな綺麗なマシーン(^0^)

このあたりでは、スギちゃんも手伝いながら楽しそう。

さて、そろそろエンジン脱着番長の私の出番ですかね。

ここからは、サクサクッっと作業を進めちゃうよん。

チョチョイのチョイ!

ほら、あっという間に降りちゃった(笑)

簡単!簡単!
さてと、どんなに凄いチューニングなんだろうね!ワクワク(^^)ワクワク(^^)
スギちゃんが聞いていたのはスペシャルチューニングだからね!期待が膨らむぜ~~~~~~!!
この年式モデルは新車?価格280万円だとかって言われていたらしいからね。本当かよ????(^^;
それって、当然だけど新車のエンジンに新品のパーツを組み込むっていうのが常識だよね??
さあ、みなさんの中でもう一度『常識』を整理してから続きをご覧ください(笑)
ヘッドカバーを開ける。

あれ?
普通だな?
凄いカムかと思ったんだけどなぁ。
カリカリのウェブカムだと思っていたんだけど・・・。
これって加工カム???
ウェブカムの場合って、どこかに刻印が打たれましたよね?

カムスプロケットもバーニアタイプではなくて、ちょこっとだけ削られて角度が気持ち変更されています。
それよりも・・・・・。
カムホルダーを緩める吉田兄が『えっ????』
『全部メチャクチャなトルクで締められているぜ。それにムニョっていう感触なんだけど、これって・・・・。』
???????
さあ、この写真で何が判りますか?

緩めたボルトの高さが違います。
でも、長さは同じボルトを使ってます。
ところが、この写真。

違う種類のボルトが使われてます(爆)
答えは、ボルトをナメてヘリサートを入れているんですけど、ヘリサートの使い方が悪いのか、それとも一度使ったけど再度失敗したのか。
いずれにせよ、最悪な状況です。
もうこれ以上の修正はできないかなぁ。
できない訳じゃないけど、手間とコストを考えてこのヘッドを利用する価値が見つからない(;一_一)

ヘリサート以外のネジ山を見たら、スプリング状になったメスネジの残骸が出てきた。
こりゃダメだな((+_+))
さて、いよいよヘッド外すよ!

ご対面!!

ピストンにカーボンがそれほど溜まっていないから、走行距離は延びていなそうだね。

3番を除いてはね・・・。
ヘッドの加工はどうだ?
あれ?カリカリチューニングかと思ったんだけど、ノーマル形状のままだな。

これって本当にビッグバルブなの?
寸法を比較しないと解らないけど。
ポート形状も出口のD型形状もサイズも変更されてません。
でも、内部は形状を整えてあります。
一応はヘッドの裏に『ヨシムラ STGⅡポート by重野』と書かれていた。

これって、ヨシムラがトライ&エラーを繰り返していた時に捨てられたヘッドを、どこかから拾ってきて組んだっていう可能性とかあったりして・・・。
それよりも驚いたのは、この3番燃焼室の端が光っているのは何????

あっ(@_@;)ピストンも光っている。

つまり、ピストンがヘッドにヒットしてしまっているっていう事。
それも、全体が当たっている訳ではなく、一か所だけっていうのが更なる問題点。
ピストンはオーバーサイズスリーブを使って78mmという巨大サイズなんですが、上支点まで上げてみる。

横から見るとピストンヘッドがシリンダーより飛び出ます。

つまり、ヘッドガスケットの厚みを考慮してギリギリのクリアランスで高圧縮比を狙っている仕様ですね。
近頃のレーサーエンジンでは、一般的こういう仕様に組むらしいですけど。
これは、もともとワイセコの78mmピストンのピストンピン上の寸法がこういう仕様なのか、シリンダー面研によって高圧縮比を狙ったのかは調べてみないと解りませんくどね。
さて、現状の問題点に気づきましたか?

ピストンヘッドが平らじゃないですよね?
上から見ると解ります。
ほら、ピストンリングが見えるのと、

隙間が全く無い部分。

つまり、コンロッドが曲がっています。
だんだん笑い事ではなくなってきた。

シリンダーを抜いてみる。

あれ?コンロッドは私も良く知っているノーマルだね?
あれれれれ????
キャリロとかが組まれているんじゃ無かったの???
これがチューニングマシーンと呼ばれるエンジンの恐ろしさ。
エンジンの中身は組んだ人間にしか解らないものです。
それは販売しているショップにも解らない。
アメリカのどこかで組まれたエンジンが、更にどこかで組まれたフレームに載せられた上で、綺麗な外装によって化粧されて海を渡る。
新車ならまだしも中古車になれば、途中で誰かがエンジンを載せ替えていても販売者は解らなかったりします。
噂では聞いていたけど、現実に私の目の前にそういうマシーンが存在します。
普通のカスタムショップでは、こんなエンジン修理を受け付けてくれる訳ありませんからね。
何故かって言うと、中古のエンジンをこの状態に仕上げた方が遥かに簡単で安上がりだからです。
なんで吉田ガレージには、こんなバイクばっかり集まってくるんだろう(;一_一)

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ゴールデンウィークの中休みは中途半端で大した仕事になりませんよね(=_=)
営業時代なら迷わず有給を取るんですけど、サラリーマンの私は今月の入社式に出席です。
保険会社って、毎月入社式があるんですよね(^^;
1年後に一人でも多く生き残ってくれる事を祈ります。
さて、日曜日から慣らし運転を始めたってお伝えしましたけど、昼からは吉田ガレージにて作業をしました。
Qちゃんは、自分のカタナのフォークオイル調整をしました。

ちょうどお昼になったので、焼きそば大会を始めた頃にスギちゃんも到着。
到着するなり、鉄板番長に就任。

ノンアルコールビールと共に焼きそばを食べながら、みんなで『今日はどこまで作業する?』とかって和やかな雰囲気。

この時点ではね・・・。
運ばれてきたJ CLASSIC。

アサクサさんのボロバイクの3倍は価値がありそうな綺麗なマシーン(^0^)

このあたりでは、スギちゃんも手伝いながら楽しそう。

さて、そろそろエンジン脱着番長の私の出番ですかね。

ここからは、サクサクッっと作業を進めちゃうよん。

チョチョイのチョイ!

ほら、あっという間に降りちゃった(笑)

簡単!簡単!
さてと、どんなに凄いチューニングなんだろうね!ワクワク(^^)ワクワク(^^)
スギちゃんが聞いていたのはスペシャルチューニングだからね!期待が膨らむぜ~~~~~~!!
この年式モデルは新車?価格280万円だとかって言われていたらしいからね。本当かよ????(^^;
それって、当然だけど新車のエンジンに新品のパーツを組み込むっていうのが常識だよね??
さあ、みなさんの中でもう一度『常識』を整理してから続きをご覧ください(笑)
ヘッドカバーを開ける。

あれ?
普通だな?
凄いカムかと思ったんだけどなぁ。
カリカリのウェブカムだと思っていたんだけど・・・。
これって加工カム???
ウェブカムの場合って、どこかに刻印が打たれましたよね?

カムスプロケットもバーニアタイプではなくて、ちょこっとだけ削られて角度が気持ち変更されています。
それよりも・・・・・。
カムホルダーを緩める吉田兄が『えっ????』
『全部メチャクチャなトルクで締められているぜ。それにムニョっていう感触なんだけど、これって・・・・。』
???????
さあ、この写真で何が判りますか?

緩めたボルトの高さが違います。
でも、長さは同じボルトを使ってます。
ところが、この写真。

違う種類のボルトが使われてます(爆)
答えは、ボルトをナメてヘリサートを入れているんですけど、ヘリサートの使い方が悪いのか、それとも一度使ったけど再度失敗したのか。
いずれにせよ、最悪な状況です。
もうこれ以上の修正はできないかなぁ。
できない訳じゃないけど、手間とコストを考えてこのヘッドを利用する価値が見つからない(;一_一)

ヘリサート以外のネジ山を見たら、スプリング状になったメスネジの残骸が出てきた。
こりゃダメだな((+_+))
さて、いよいよヘッド外すよ!

ご対面!!

ピストンにカーボンがそれほど溜まっていないから、走行距離は延びていなそうだね。

3番を除いてはね・・・。
ヘッドの加工はどうだ?
あれ?カリカリチューニングかと思ったんだけど、ノーマル形状のままだな。

これって本当にビッグバルブなの?
寸法を比較しないと解らないけど。
ポート形状も出口のD型形状もサイズも変更されてません。
でも、内部は形状を整えてあります。
一応はヘッドの裏に『ヨシムラ STGⅡポート by重野』と書かれていた。

これって、ヨシムラがトライ&エラーを繰り返していた時に捨てられたヘッドを、どこかから拾ってきて組んだっていう可能性とかあったりして・・・。
それよりも驚いたのは、この3番燃焼室の端が光っているのは何????

あっ(@_@;)ピストンも光っている。

つまり、ピストンがヘッドにヒットしてしまっているっていう事。
それも、全体が当たっている訳ではなく、一か所だけっていうのが更なる問題点。
ピストンはオーバーサイズスリーブを使って78mmという巨大サイズなんですが、上支点まで上げてみる。

横から見るとピストンヘッドがシリンダーより飛び出ます。

つまり、ヘッドガスケットの厚みを考慮してギリギリのクリアランスで高圧縮比を狙っている仕様ですね。
近頃のレーサーエンジンでは、一般的こういう仕様に組むらしいですけど。
これは、もともとワイセコの78mmピストンのピストンピン上の寸法がこういう仕様なのか、シリンダー面研によって高圧縮比を狙ったのかは調べてみないと解りませんくどね。
さて、現状の問題点に気づきましたか?

ピストンヘッドが平らじゃないですよね?
上から見ると解ります。
ほら、ピストンリングが見えるのと、

隙間が全く無い部分。

つまり、コンロッドが曲がっています。
だんだん笑い事ではなくなってきた。

シリンダーを抜いてみる。

あれ?コンロッドは私も良く知っているノーマルだね?
あれれれれ????
キャリロとかが組まれているんじゃ無かったの???
これがチューニングマシーンと呼ばれるエンジンの恐ろしさ。
エンジンの中身は組んだ人間にしか解らないものです。
それは販売しているショップにも解らない。
アメリカのどこかで組まれたエンジンが、更にどこかで組まれたフレームに載せられた上で、綺麗な外装によって化粧されて海を渡る。
新車ならまだしも中古車になれば、途中で誰かがエンジンを載せ替えていても販売者は解らなかったりします。
噂では聞いていたけど、現実に私の目の前にそういうマシーンが存在します。
普通のカスタムショップでは、こんなエンジン修理を受け付けてくれる訳ありませんからね。
何故かって言うと、中古のエンジンをこの状態に仕上げた方が遥かに簡単で安上がりだからです。
なんで吉田ガレージには、こんなバイクばっかり集まってくるんだろう(;一_一)

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