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GSX-1100SとCB1100Rに続き、新企画ではGSXR1000K2レーサーを公道に甦らせます。

頑張るお父さんライダーに向けて、お金を掛けないでも楽しめるプライベートカスタムの世界を少しずつお伝えしていきたいと思います。

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おはようございます。吉田です。

台風ですね。
大きな被害が出なければ良いのですが。

さて、昨日の続きでTMRのお話です。

純正の負圧式と違って強制開閉式の場合、板状のバルブで開度調整するのですが、TMなどでは全開走行中にアクセルを離しても、「貼り付いて」アクセルが戻らない症状が出ます。
それをスプリングの力で閉めるようにしているのですから、アクセルが重いのは構造状の問題です。
アクセルを少しでも軽くしたくてスプリングを弱めると、アクセルOFFの時に握力で閉めるようになります。

これを改善したのがTMRですね。



新品の時はこんなに綺麗でした(笑)

軽さの秘密は、浮動バルブを採用した点。

この浮動バルブの気密性を保持する要がVシールになります。

詳しい構造については、雑誌とかに載っているから調べて下さい。



でも、このVシールは企業秘密の部分でもあるので詳細が分からないから、ネットで調べると一部のショップとかマニアの方の意見が正論みたいに伝わっていたりもするんですよね。

なので、これも一つの考え方だと思って今日は素人の戯言を書かせて頂きます。

バルブ周りはこんな感じの構造です。



そしてバルブとの気密性を保持する為に真鍮のリングを押し付ける役割がVシールになります。



ここで重要なお話ですが、Vシールは個人、ショップでは入手出来ません!

有名なカスタムショップにOHに出したところで、他のパッキン類は新品が組み込まれて、フルオーバーホール料金を請求されますが、肝心のVシールは清掃しただけだと思います。

この清掃に問題が潜んでいる事が多々あるというのが今日の本題になります。

Vシールを完全に清掃するには、メインボアの中子と呼ばれるパーツを外すのですが、ここはミクニの正規代理店以外では分解してはいけないパーツとなっていて、2本のトルクスネジで止まっています。



ここを外したら、正規代理店ではその後のメンテナンスを受けられなくなりますから、もしバイク屋さんが勝手にバラしてしまっていたら、Vシールの交換が不可能なキャブレターになる事を意味します。

今回は、私が正規代理店でメンテナンスが出来なくなる事を理解した上で、自己責任を取る覚悟でお話します。

だから、絶対に真似しないで下さい。



真鍮のリングは見えますが、実は掃除の際に単にキャブレタークリーナーを吹き付けただけだと、この隙間にタール状の汚れが溜まって固着してしまう事が多々あります。

つまり、Vシールで真鍮リングを押し付ける事で気密性を保持しているのに、バルブとリングに隙間が出来てエアーを吸ってしまうのです。

こうなると、同調をいくら調べてもアイドリングは安定しません。

1500rpmくらいに合わせても、すぐにアイドリングが落ちてしまったりしませんか?



これが分解禁止の中子。



ミクニの開発チームの情熱によって産まれたハイパーノズル。



これを世の中に送り出す為に、どれだけの努力があった事か。





中子を外すと真鍮リングとVシールに辿り着けます。



本当なら、正規代理店だと真鍮リングも交換するのかな?

もしかしたら、今のTMRは真鍮じゃなくてアルミリングになっているかも知れません。



ここで皆さんの頭に浮かぶのは、分解出来ない話をされても・・・。

ですよね?

重要なのは、掃除する時に使うキャブレタークリーナーです。

前から話してますが、クレのキャブクリはゴム類が伸びてしまいます。
ミクニのキャブクリンスーパーは、伸びない訳では無いですが、ダメージが遥かに少ないです。

しかし、キャブクリンスーパーは、使った事がある人は分かる筈ですが、シリコンっぽくヌルヌルして、そのままだと汚れカスみたいになり、真鍮リングが固着する原因になるのです。

解決方法は簡単。
必ず最後にガソリンで洗いエアーブローする事。

たったこれだけでも中子を外す事なく、真鍮リングの固着は回避出来ます。

ちゃんとVシールが機能していると、組み込んだ時に真鍮リングはほんの少し飛び出てます。



これに浮動バルブを組込むとこんな感じ。



ネットを見ると、Vシールは手に入らないパーツとして扱われ、シムを入れて調整するものとしてご案内されてたりしますが、正規代理店では新品のVシールに交換してくれます。

当然ですがフルオーバーホールが伴うので、数百円のパーツ代で済む筈はありませんが。

あっ、余談ですがシムを入れる発想って、昔のレーサーに使われたマグボディのキャブなんかは、シム調整が必要でした。

それを技術の進歩でシムを不要にしたのがVシールなので、潰れたシールにシムを入れて調整するって???

ですから、ショップの方や一部のマニアの方が自己責任でご自身のTMRを加工するなら話は別ですが、同じお金を払って依頼するなら、新品のVシールに交換するべきだと私は考えます。

Vシールはキャリパーのシールみたいに四角い断面ではなく、VというかU字の薄いゴムです。
だから浮動バルブとの気密性が確保出来て軽いアクセルワークが実現してます。

つまり、10年も使ったら交換するべきパーツなのです。

でも、正規代理店ってヨシムラ以外は知らないのが一般論ですよね?



ミクニ正規代理店 JBS

テイストなんかのミクニのテントに行くと、いらっしゃいます。

従業員を何人も抱えていて電話を待つお姉さんがいる訳ではありませんから、サーキットを回っています。

なので、HPのメールアドレスに問い合わせて下さい。

私も今回、TMRのパーツを注文しましたが、webikeでメーカー欠品につき、納期1ヶ月待ちと言われたのに翌日届きました。



価格もパンフレットに記載された定価だと思います。

どうせお金を払って完全オーバーホールしてもらうなら、有名ショップの誰かではなく、発売当時からスペシャリストとして携わっている「今野さん」にお願いする方が、価値があるのでは無いかと私は考えます。

長くなりましたが、あくまでも個人的な意見ですから、考え方は人それぞれです。

高いのには訳がある。
機能を維持させるのにはノウハウがある。
ノウハウを得るにはコストが掛かる。

技術を真似するメーカー、一部のマニアから製品を守る為には、流通させる事が出来ないパーツも存在する。

一般ユーザーを無視している訳ではなく、優れたパーツを存続させる為の企業努力でもあります。


プライベートカスタムを楽しむ方にとって、少しでも参考になればと思い書かせて頂きました。

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2018/07/28(土) 06:57 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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